エッセイコンテスト応募に悪戦苦闘
初めてエッセイにコンテストに応募してみた。たまたま公募しているのが目に入ったのだ。このはてなブログで文章を書き始めて約二ヶ月。私のエントリはほとんどが千字前後である。めったにないが、多くてもせいぜい二千字。このコンテストの規定である三千字に挑戦してみようと思ったのだ。また書きやすそうなテーマだったのも、やってみようかなという気持ちを後押しした。
さて書こうとしたときに、困ったことが出てきた。原稿用紙に縦書きしなければいけない点だ。パソコンで書くのは横書きしかやったことがない。アナログな私でも、もはや手書きという選択肢はなく、初めてワードの「原稿用紙設定」を使った。
どうにか設定が整い、縦書きで書き始めるも、一行にも満たないところで手が止まってしまう。キーボードの操作がおぼつかず、書こうとしていることが指に伝わらない。予測変換も縦書きで出てくると変な感じがする。ちぐはぐ感が半端なかった。
これに慣れるには時間がかかりそう。仕方がないので、いつものように横書きで書き、コピーして、縦書きの原稿用紙に張り付けるという技で切り抜ける。
次に待ち受けていたのは、原稿用紙の使い方であった。最後に使ったのは、はるか昔。いろいろルールがあったはずだが、うろ覚え。ネットで調べる。書き始めは一マス空けるとかアルファベットの表記の仕方など、ああそうだったと思い出しながら確認していった。
ある程度形になったところで、印刷して、読んで、直して。それを何度も繰り返す。紙で提出するのだからやはり印刷して読んでみないと、という義務感に駆られながら。
直せども直せども、気になるところが次々出てくる。誤字脱字ならいいのだが、どの表現がいいかと考えだしたらもう際限がなくなってしまう。一度変えて、やっぱり元に戻して、でもまた変えて。もう何がいいか分からなくなってしまうことも。
キリがないので、提出期限にかなり余裕をもった締め切り日を自分で設定する。そして私にしては珍しく、その締切日を律儀に守った。
どうにか形にして郵送で提出。郵送をすることも最近はめっきり減っていたので、以前よりも届くまでに日数がかかるということを知る。普段やらないことをすると、大なり小なり新しい知識が身に着く。
こうして悪戦苦闘しながらも、私のエッセイコンテスト初挑戦は幕を閉じた。
文章を書き慣れていない私が三千字書き上げた興奮で心が浮き上がり、なかなか静まらない。
そのせいだろうか。はたまた提出前の一週間は推敲ばかりやっていたせいだろうか。
仰々しい言い方をすると、ブログが書けなくなってしまった。応募後にも別の種類の悪戦苦闘が続いたのだ。書きたいことは次々と浮かんでくるので、キーボードをたたき始めるのだが、内容はともかく、今までのように書けない。箇条書きのようになってしまう。
ブログを始めたのもつい二ヵ月前なのに何を大袈裟な、とツッコむのはもうひとりの自分。しかしまだ二ヶ月だからこそ、ちょっとしたことで書けたり書けなかったりするのだろう。
今、私のブログ管理画面の「記事の管理」には、途中まで書いてまとまらないままの下書きでいっぱい。とりあえずひとつ書けたらコツを取り戻せそうな気がして、今なんとかここまで書いてきた。このエントリを無事公開出来たら、次はたまっている下書きをゆっくりまとめていきたい。