友の心遣いが胸にしみる
誕生日当日、小包が届いた。大学の友人Aからだ。中にはお風呂で使うようなグッズが入っていた。
Aは美容に興味があって詳しい。昔彼女が家に泊まりに来たとき、髪をセットしてもらったり、メイクしてもらったりしたこともある。
ひとつひとつ見ていくと、「シャワージェル」や「ボディバター」という名のついた商品も入っている。疎い私は何に使うものなのかピンとこない。説明書きがあってホッとする。「シャワージェル」は「ボディシャンプー」、「ボディバター」は「ボディクリーム」だった。関心がないわけではないのだけど、何を選んだらいいのか分からず自分では買えない。こうやってプレゼントしてもらえると、楽しみがまたひとつ増える。
メッセージカードには「旅行やリラックスのお供に」と書いてあった。私が旅行好きということや、柑橘系の香りが好きということを覚えていてくれていて、それを考慮して選んでくれたその心遣いが胸にしみた。
幸福に包まれながら「箱を開ける前から漂う香りの中、旅行に行くことを想像したらウキウキしてきたよ」とお礼を言ったら、「わくわくしてもらえたらと思って選んだから、そう言ってもらえて嬉しい」と返ってきた。
私は本当に人に恵まれている。
唯一合格した大学は第一志望ではなく、浪人しようとさえ思ったが、Aを始め愉快な仲間に囲まれ、想像していたよりもはるかに充実した大学生活が送れた。
このプレゼントに触発され、顔パックを買う。どれにしたらいいかよく分からなかったので、とりあえず7枚入りを使ってみて、肌に合うようだったら今度はお得な大容量にするつもり。最近肌の調子が悪いなあと思いつつも、何の対策をしていないことを反省した。
もう少し自分に構おう。