日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

初めて犬の洋服を買う

なつめの退院日。

2日前に入院してから心を無にして、なつめのことを考えないようにした。今頃なつめどうしてるかな、なんて考え始めると、私の性格上どんどん悲観的になっていくからだ。

お迎え直前、意識的に無にしていた心を開放したとたん、なつめのことですぐに頭がいっぱいになった。

会ったらどんな反応をするだろうか。入院のときと同じように平常モードが大方予想だけど、さあ帰ろうねと言っても、「えーここがいいんですけど」っていう態度取られたりして。そんなパターンも頭の中を駆け巡った。

 

2日ぶりの対面にも反応が乏しいなつめ。まだ我が家に来て1ヶ月も経っていないのだし、当然である。

ただ、診察台の上で大量のおしっこが出てしまい、そのとき先生が気を遣って「家族に会って安心して出たんだね」と言ってくださった。

 

エリザベスカラーの必要はなく、洋服を着せるという説明だったので、どんな格好で現れるかとちょっと楽しみにしていた。そしたらネット包帯みたいなやつだった。それを胴輪でおさえている。

抜糸は2週間後。散歩も禁止。特に最初の1週間は安静にと言われた。

なつめは頑張って手術を受けてきたんだから、今度はこっちは頑張らないと。

先代よもぎのときは抜糸前に糸がほぼなくなってしまっていて、先生に「抜糸の必要ありませんね。くっついていたからよかったけど」と言われた。そんな前科があるので特に気合を入れる。5本ある糸がちゃんと残っているか毎日チェックしなければ。

 

吐くと聞いていて夜になっても吐かなかったので大丈夫かなと思っていたが、夜中に吐いてしまった。同じ部屋で寝ることにしてよかった。

先代よもぎは術後じとっとしていて、まるで犬が変わってしまったようだった。はっきりとは覚えていないが、それは結構長い期間続いて、もう元に戻らないのではとハラハラしたことは強く記憶に残っている。

果たしてなつめはどうか。よもぎの経験からこの術後を一番心配していた。

ところがどっこい。3日目あたりからもういつものなつめであった。あまりの回復ぶりに面食らう。元気いっぱい。暴れる。逆に困る。

 

そんな調子なので、あっという間に包帯が伸びてダラダラとしてきた。直しても直してもはだけてくる。あと10日も持たせるのはどう考えても難しいので、替えのものを注文することに。

胴輪でかろうじておさえられている状態

ネットで見てみれば、同じような包帯は見当たらなかったが、術後服というジャンルがある。これにしよう。洋服を買うなんて初めての経験だ。

改めて書きたいと思っているが、先代よもぎは洋服どころか首輪もつけられなかった。今なつめが使っている胴輪も、よもぎのおさがり。長い間日の目を見られなかったが、ようやく活躍できる時がきたのである。

 

近くのホームセンターに行こうかとも考えたが、なかったら二度手間なので、ネットで注文することにした。暑いので、決め手はちょっと大きめ中型犬サイズと薄めの生地。

ちなみに後日、別用でそのホームセンターに行ったが、ほとんど小型犬用の洋服しかなかったのでいい判断であった。

 

すぐに届き、早速着せる。もちろんすんなりとはいかない。逃げ回る上に、服のボタンの数が異様に多く焦る。傷口を守るための洋服なのに、着せている最中が一番危険。

着せてしまえば特に嫌がる様子もなく、お腹がしっかりカバーされていて一安心。これまで毛があるのに犬に洋服なんてと思わないこともなかったけど、着せてみれば悪くない。

ピンクとネイビーで一瞬迷ったけど、こっちで正解

それに洗濯して干していると赤ちゃんの服、ロンパースみたいで可愛らしい。届いたときはたたまれていたので気づかなかった。おしゃれで犬に洋服を着せる人の気持ちも分かるような気がした。

これだけで可愛い