日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

とっさの応答にすこぶる弱い

コミュニケーション力の低さは昔から自覚しているが、特にとっさの応答にすこぶる弱い。

先日ユニクロで買い物をしていたときにもそれを突き付けられた。

閉店間際に滑り込んだので、人はまばら。セルフレジで会計をしていると、ふいに店員さんが声をかけてきた。購入品をたたんでもよいか、という内容だった。突然のことに一瞬思考が停止してしまい、小さく「いえ、大丈夫です」と断った。

すると「失礼しました」と言って足早に去って行かれた。あっ、今の私、なんか冷たい感じだった?

だってここで声かけられたこともないし、服をたたむかどうかなんて質問されてことがなかったから。見苦しくあれこれ理由をつけて、さらに落ち込む。

こういう予想もしないことを突然聞かれるのがとても苦手だ。うまく切り返せない。店の外に出てから、せめてありがとうくらい言えたらよかったと後悔。

いつも後になってああ言うべきだったなと思うのである。今度はこう言おうと次に活かす機会をうかがっても、なかなか同じような状況にはならない。

 

昨年の出来事も印象深かった。

近所にわらび餅のお店がある。正確には和菓子屋さんなのだが、わらび餅は夏限定なので、毎年夏の数か月しか行かない。そして買うのはわらび餅だけ。そういうわけで私の中ではわらび餅屋さんという認識になっている。

わらび餅屋さん、その年は改装工事のため仮店舗での営業だったので、そちらへ買いに行った。

入口の扉を開けて「こんにちは」と言うと、「こちらまで来ていただいてありがとうございます」といつもの女性の店員さん。

えっ、もしかして顔覚えられている!?その瞬間、自分が夏しか来ないこと、わらび餅しか買わないことが恥ずかしくなってきて、もごもごする。

「こっちはせまいでしょう」思いもよらない言葉に「いえいえ」と言葉を濁すだけで精いっぱい。ただ、顔に出るタイプなので「そうですね」と言っているようなもんだ。

会計を済ませ、外へ出た瞬間ふと言葉が浮かんできた。

「元のお店からすぐの距離だし、今年もこちらのわらび餅が食べられてうれしいです」

これが素直な気持ちだと思ったけど、時すでに遅し。

とっさの判断って難しい。

毎夏欠かさずいただくわらび餅