日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

2023年3月17日:洗車で達成感

人にとってはどうってことないことでも、私にとっては勇気と覚悟を持たないとできないことがある。

 

そのひとつが洗車だ。

ついさっき、意を決して洗車機で洗車してきた。見違えるほどピカピカになったこの車は、今の私の心を表しているよう。

 

日常的に運転する歴10年以上になるというのに、私は運転に自信がない。以前勤めていた会社が自宅から25キロ弱だったので、おそらく半径25キロ以内、時間にして1時間以内が1人で行動できる範囲だ。

そして生まれてこのかた、洗車機を使ったことがない。あの機械の中にちゃんと車を入れられる気がしなかった。これまでは自宅のホースをのばして、手動でサーッと洗っていた。

しかし昨年末に赤い車から紺色に替えたら、汚れがものすごく目立つようになった。色がガラリと変わって新鮮な気分でいたが、こんな盲点があったとは。花粉か黄砂か分からないが、もう見るに堪えない汚れ方をしている。

フロントガラスはワイパーのあとがくっきり。車の内側からも外側の汚れが見えるなんて相当である。さらに服が擦れないように、ドアの開け閉めにも神経を使う日々。

これを自分で洗うと、もっと大変なことになる。運転に自信がなくとも、これは自信をもって断言できる。間違いない。

観念して洗車機で洗おう。いざ。

 

ガソリンスタンドに着いたら、ちょうど洗車している車がいた。よし、まずガソリンを入れながら、どんな風にやるのか学ぼう。給油しながら、横目で観察。案内の音声が聞こえてくる。それに従えばいいのだと確認。

給油が終わり、ドキドキしながらゆっくりと洗車機の前に車を進める。

給油と同様、タッチパネルで操作してお金を入れる。一番安い「シャンプー」を選んだところまではよかったが、そのあとがよくわからない。最初は、洗うのを避けるところはあるか、という質問だと認識した。確信はないが、複雑な車でもないし、なしで通した。そのあとも選択項目がいくつかあったが、とにかくボタンを押し続けて受付を完了させる。

 

いよいよ車を投入。前進のランプがついているのでずんずん進めると、行き過ぎたようで、今度は後退のランプ。バックするとまた前進のランプ。今に見かねたスタッフがこっちにやってくるかもしれない。焦りがこみあげてくるのを感じつつ、前進後退を2,3回繰り返したら、ようやくOKを出してもらえた。

モップが回転しながらこちらに向かってくる。ドドドドドっという音とともに車を包み込む。もうあとは任せるだけ。無の状態で静かに待つ。

何往復かして終了。エンジンをかけて車を移動させ、タオルを借りて水分をふき取る。

 

わあ。キレイになった。お日様に反射して光っている。やってよかった。やればできるのだ。まるで自分の手柄のように達成感に満たされながら、足取りならぬタイヤ取り軽く帰路についた。