日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

うちに来てくれるかどうかはご縁次第

ことの始まりは、知り合いのMさんが二拠点生活を始めたことだった。1年前、Mさんは自然豊かな土地に週末だけ滞在する家を借りた。別荘である。

その別荘でMさんが窓の外を眺めていたら、柴犬を散歩する男性の姿が。その男性、さっき戻ってきたと思ったらまた同じ犬を連れて散歩に出ていく。週末そこに滞在するたびに見かける。

1日に何回も散歩するなんておかしいなと思いつつ数か月経ったある日、その男性はご近所のブリーダーをしている人だということを知る。Mさんは柴犬の見分けがつかず全部同じ犬だと思い込んでいたのだが、それぞれ違う犬で、1匹ずつ順番に散歩させていたということが分かり、謎の行動もあっという間に笑い話に変わった。

人と仲良くなるのが得意なMさんは、そのブリーダーさんともすぐに親しくなり、柴犬も見せてもらう。その中に今妊娠している子がいて、4月に出産予定。産まれくる子犬たちの貰い手も、産まれる前の時点でもうすでに決まっている人気ぶり。

 

ここまでの話を3月に聞いていた。Mさんはうちに柴犬がいたことを知っていて、私たちが喜ぶだろうと柴犬の話をしてくれたのだと思う。

そして5月。4月に産まれた柴犬の赤ちゃんを見てきたことを報告してくれた。そしてなんと、3匹の予定だったのが4匹産まれてきて、その1匹はまだ引き取り手が決まっていないと言う。しかも女の子。私と家族は顔を見合わせた。

今うちに来てくれる子を探していることを伝えると、Mさんはそのブリーダーさんに連絡を取ってくれて、今度その赤ちゃんを見せてもらうことになった。犬の赤ちゃんなんてよもぎの時以来。

ただ、産まれる前から引き取り手が決まっているようなところに、見ず知らずの者がぽっと行ってもどうなんだろう。期待するとがっかりしてしまうかもしれないから、なかなか見られない赤ちゃんを見せてもらうことに目的を定める。

うちに来てくれるかどうかはご縁次第。期待を膨らませすぎないよう必死に抑えながら、子犬に会える日を楽しみに待つ日々である。

よもぎが赤ちゃんのときの数少ない写真
もっとたくさん撮っておけばよかった