日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

はじめに

日記を書いてみようと思った。

まだ途中だが、メイ・サートンの『74歳の日記』を読んでそう思った。

脳梗塞を患った直後で、なかなか起き上がれなかったり、起き上がれてもちょっとした家事にものすごく時間がかかったり、そしてすぐ横になってしまうといった、思うように体が動かせない日が続いているにもかかわらず、いろんなことに気づき考えているサートンの文章を読んで、はっとした。

これまで自分には日記は書けないと思っていた。言語化することで、自分の今の状況を直視したくなかったのだ。しかし同時に毎日を単調に感じている自分もいる。私に残された時間があとどれだけなのか分からないが、どんな風に過ごしても私の人生は一日一日確実に減っていっている。

もったいないと思った。やっぱりまだあきらめたくない。サートンのような鋭い視点もなければ文才もないが、私なりにあがいてみよう。そのひとつの手段として日々のことを記録してみよう。

気づかなかったものに気づけるかもしれない。見えなかったものが見えるようになるかもしれない。そう考えたら目の前がちょっと明るくなった。自分のことを難しい人間だと思っていたが、もしかしたら単純なのかもしれない。それだけでも収穫だ。