日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

リメイク料理にのめり込む

それはおでん出汁から始まった。おでんを食べたあとの汁がもったいないなあと思っていた。おでんのときはいつも昆布と鰹節から出汁をとるのだ。

その出汁を使って、大好きな炊き込みご飯にしてみたらとても美味しくできた。いつも余りがちな牛すじ肉。それを具にしたら中華おこわのような雰囲気に。

この料理で失敗があるとすれば味の濃さである。薄かったらあとで足せばよいが、濃くなったご飯はもう目もあてられない。三合のお米に対して、出汁を三合の目盛りまで入れて大丈夫だった。

 

それ以来、他の料理も何か使えないか考えるのが楽しくなった。なんせ自分たちで食べるものだから失敗したってご愛敬。気楽に挑戦できる。

つい最近までかなりの頻度でしていた鍋。定番は雑炊だけど、毎回それだと芸がないし辛い。

水炊きは鶏肉や野菜からエキスがしっかり出ているので、豆腐や解き卵を入れて中華風スープにした。豚肉と白菜のミルフィーユ鍋は、野菜と味噌を加えて豚汁風に。

鍋以外だとカレイの煮付け。そのあと簡単に里芋の煮っころがしができた。残った出汁で里芋を煮ただけ。

そして今のところ一番のヒットは豚の角煮からのカレーである。

カレーには豚バラ肉を使うことが多いので、豚バラの旨味が出ている出汁はカレーに使えそうな気がした。しかし、角煮の出汁は甘くて醤油が濃い。

そこで思いついたのが、レッドチリペッパーターメリックコリアンダーガラムマサラ、クミン、ナツメグのスパイス軍団。以前、ルウを使わないカレーを作りたくてそろえたものたちだ。残念なことにそのカレーは思うような仕上がりにならなかった。ルウの偉大さを思い知る。それ以来この軍団の出番はなくなってしまい、どうしたもんかと思案していたのだ。再び彼らの活躍の場をつくれそう。

そして過去の教訓を生かし、カレールウにも助けてもらう。少しだけ加えて味をまとめてもらおうという狙いだ。そうすれば味が濃くなりすぎないはず。

不思議とうまくいきそうな予感がした。

豚角の出汁に、豚肉と玉ねぎ、残っていた野菜を加える。今回は人参、キャベツ、ほうれん草、なす。

我が家では1回カレーを作ると2~3日食べ続ける。よって傷みやすいじゃがいもときのこは入れない。

さらにしょうがとにんにくを加えて蓋をして中火にかける。煮立ったら弱火にしてあくをとり、野菜たちがしんなりするまで火にかけ続ける。

ここでスパイスたちを投入。レッドチリペッパーは辛くなるので慎重にひと振りだけして、あとは適当に。

火を止めてそこにカレールウ。普段の1/3くらいの量がちょうどよかった。

あとは鍋帽子におまかせ。ほったらかしにできるし省エネになるし本当に優秀。煮込み料理のときはもうこれに頼り切っている。

予感的中。思った通りちょっと甘め、でもピリッとくる和風のカレーができた。

家族曰く「カレーうどんのカレーっぽい」。

これはいい。なかなか減らなかったスパイスたちを無事に使い切ることができそうだ。