日々の記録

生後8カ月でお迎えした柴犬なつめと暮らしています。アイコンは先代柴犬よもぎ(2007~2022)です。

3月1日

今朝の体重51kg。すとんと落ちた。毎年夏になると50.5~51kgくらいになるのだが、50kgをきることは決してない。私らしいし、いいことだと受け入れている。

今日から3月。就活解禁のニュース。

就活は私にとって苦い思い出だ。最初就活にはわりと意欲的だったが、特にこれがしたいという明確な目標もなく、「スーツ着て丸の内に通勤してたらかっこいいなー」と幼稚なイメージばかり先行。氷河期が緩んできたころとはいえ、こんな状態で受かるわけがない。周りが内定をもらい始めたころ、早々に活動を辞めた。世間体を気にし、変なプライドも高く、どこにも決まっていない自分が恥ずかしかった。もちろんまだ他にも決まっていない子はいて、その子たちが「苦戦している」とか「焦っている」と素直に言えるのをうらやましく思った。そして就職先がないまま卒業してしまった。

大学受験のときからその兆候はあった。高校自体が国公立大学に合格することを目標に掲げていたので、第一志望の国立大学に落ち、私立に入学した私はダメな人間だと不甲斐ない気持ちでいっぱいだった。夏休みに高校の同級生と会うのもあまり気が進まなかった。友人たちは変わらず接してくれていたのだが、後ろめたかった。そもそも志望校を決めるときも、自分が勉強したいことというよりは「ここなら知名度も高いし、人に堂々と言える」、そんなことを考えていたように思う。

大学ではけっこう真面目に勉強し、サークルに入ったり旅行に行ったり、楽しい大学生活だったと言える。しかし私という人間の根本は変わらなかった。

大学生以降は、世間一般の流れとは違う道にそれている自分がコンプレックスだった。中高生のころは、標準とされる一般の洋服が着られずそれがコンプレックスだった。コンプレックスばかりの人生だが、そんな人生も前向きにとらえるようになったのは、一冊の本との出会いが大きい。

ちきりん著『ゆるく考えよう』

これを読んで救われた気持ちになった。人からどう思われるかよりも自分がいいと思うことを追求して、誰になんと言われようともこれが自分の幸せだと言える人生にしよう、とシンプルに考えることで生きやすくなった。

特にそれぞれの前半部分「人からどう思われるかよりも」や「誰になんと言われようとも」は、自分の指針となり選択するときの基準となっている。