喜び倍増のレパートリー
献立が決まっている日はなんて清々しいのだろう。買い物に行く時からして気分が違う。メニューがギリギリまで決まらず、悩みながらの買い物が日常という中、目的のものをささっとかごに入れていくのはなんとも愉快である。
くどうれいん『桃を煮るひと』を読んだ。食のエッセイ集。写真がなくとも、くどうさんにかかれば、知らない食べ物の画が目に浮かび、味も伝わってくる。
きっと歌人でもあることも関係しているとひそかに分析している。
そんな文章に惹かれて「もずく酢のサラダ」を作ってみたくなった。私のレパートリーにはない組み合わせ。きっと私の好きな味。
1品決まるとそれに合いそうなものが次々思いつくから不思議だ。
メインは久々に焼き肉だ。味付きのホルモンと鶏もも肉。フライパンで焼くだけ。
それに中華スープ。あとちょっとだけ残っているザーサイをこれで使い切ろう。
「もずく酢のサラダ」は予想通り私の好みかつ最近食べてない味で、こういうのが食べたかったんだ!と気づいた。歯ごたえがあるところもたまらない。特にこの暑い時期にぴったり。
外食のメニューにもなかなかないだろうし、テイクアウトのお惣菜にもない。こういう自炊ならではのレパートリーって貴重で喜びも倍増だ。